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日本の刑事裁判官

大阪15刑 「開廷表」 のワナ


5月の湿度が高いある日。
大阪地裁刑事15部232法廷前。
入り口近くの開廷表は7,8件の ≪新件&審理&判決≫ が予定されていることを傍聴人に告げると同時に、
横長ペーパー右に置かれた裁判官名をいずれも 「設楽──」 と印字していた。
傍聴席のとびらを開けて9時50分開始予定の判決に in。当ウェブログ同裁判官の項を埋めることのみが目的だ。
しかし、しかし。
裁判官のお顔がおかしいぞ。
中央に陣取る黒マント裁判官の容姿が広島地裁で記憶した 「設楽──」 裁判官のそれと違うような。
脳内記録イメージはとにかく、黒。
黒のなにか、プラス幼そうに見えるお顔。それが記憶の中の 「設楽──」 裁判官だ。
眉が太い黒眉だったのか、それとも……。
弁論再開してやや時間を要している判決公判。
壇上のその方が本当に開廷表が指し示すところの 「設楽──」 裁判官なのか?
センターに位置する男性裁判官の大まかな特徴を列記すると茶髪、メガネ、タイなし。そもそもかわいい顔立ちではないし、お顔のどこにも黒色を訴える部分はない。
3月に別法廷でお見かけした裁判官の方だったっけ?
結局、半信半疑のまま法廷を出た。結論は出ないまま、30分後を待つことにした。

12部331法廷。10時30分から本村裁判官の脱税事案判決が予定されていた。
傍聴席入口近くに着席して裁判官の登壇を待つこと数分。
姿を見せたのはさきほど見た方とまったく同一だった。
またその後15部232法廷にリターンし、大きな黒縁めがねをかけた 「設楽──」 裁判官を新件で確認。
15部開廷表の裁判官名に誤りがあることが確定した。

本村裁判官は今春、15部→12部へと異動している。理由なんか知るはずもない。
異動した本村裁判官が15部の法廷で引き続き判決まで担当しているのに、同部開廷表はどういうわけか裁判官名を 「設楽──」 にチェンジしてしまっている。
もしも 「設楽──」 裁判官のお顔を知らないまま、9時50分開始予定の判決のみを見、即退出していたら、刑事15部のワナにかかっていたことだろう。
その日以降、本村裁判官を 「設楽──」 裁判官と覚えこんでいたことは確実だ。
私は落とし穴に転落しそうになってなんとか踏みとどまることができたが、その一方で見事に引っかかった集団があるようなのだ。

2016年5月10日付の紙面で、前日9日に大阪地裁であった無罪判決について報道したのは安倍政権広報紙。
ところがその翌11日付31面で訂正をしている。
裁判官名を間違っていたとして 【設楽→本村】 とし、「確認が不十分でした」 と結んでいるのだ。

瞬間的に思ったことは、司法担当記者が裁判官のお顔にまでは関心がなかったから取り違えたんじゃないかってこと。
いやいや、そうじゃないんだな。
右翼政権広報紙のみが誤報をしたわけは、本村裁判官のお顔を知らないため裁判官の区別ができず、開廷表のウソ表記に引きずられたからと推測するほかない。
目の前で無罪判決を言い渡している裁判官が本当は本村さんであるにもかかわらず、事前に裁判所から配布されている開廷表ならびに法廷前のそれの裁判官名欄が 「設楽──」 であったため、そのまま疑うことなく受け入れてノーチェックで印刷工程まで進行した。
もし開廷表の裁判官名が正しく 「本村──」 であったなら、わざわざ紙面で 「設楽──」 とする理由は存在しない。
過去にも壇上 「本村──」、開廷表 「設楽──」 のでたらめパターンがあり、いま現在もどういうわけか継続していると判断できる。

刑事15部開廷表上のミステイクは実はその1件では終わらない。
その蒸し蒸しした日の午後に433法廷で予定されていた植野裁判官の刑事裁判は本館1階の開廷表では ≪審理≫。
法廷前のそれでは ≪新件≫ となっていた。
50分枠設定だったので、おそらく後者が正解だったのではないかな。
また、同日午前434法廷橋本部総括の ≪審理≫ においては、法廷前の開廷表で女性書記官の担当になっていたが、実際は男性書記官が裁判官の前に着席していた。
(後ほど、もう1件追加するかも。まだあるので)

本村裁判官の不自然にも思える15部→12部への異動も含め、大阪地裁刑事15部かなり変だぞ。
頭のおかしい人が取り仕切ってるんじゃないのか。

毎春恒例/日本一、仕事の遅い裁判所はどこだ? 2016年度版


裁判所ホームページで、≪各地の裁判所≫ の 【担当裁判官一覧】 更新状況をチェックし、日本一、仕事の遅い裁判所を明らかにしたい。
すべての裁判所が更新を終えるまで、当欄でチェックを続けることとする。

なお、昨年2015年の ≪日本一、仕事の遅い裁判所≫ は佐賀地方裁判所だった。

……………………………………………………………………………………………

■■■更新済み裁判所

地 裁

(5月24~26日の間に)和歌山
(5月18日に)佐賀(やっと更新年を ≪27年→28年≫ へ更新し、完了)(※)
(5月12日に)那覇
(5月10日に)福岡
(5月6日に)福井
(4月25日に)東京立川
(4月21日に)横浜
(4月20日に)長崎
(4月19日に)釧路、東京民事
(4月18日に)札幌、新潟、鹿児島
(4月15日に)千葉本庁
(4月13日に)さいたま、長野、広島
(4月12日に)仙台
(4月11日に)函館、水戸、名古屋、山口
(4月8日に)京都、高知
(4月7日に)神戸、徳島
(4月5日に)盛岡、山形、東京刑事(=4/5更新は史上最速)
(4月4日に)宇都宮
(4月1日午後以降に)松江、大分、熊本
(4月1日午前中に)旭川、青森、秋田、福島、前橋(※)、千葉支部、甲府、静岡、富山、金沢、岐阜、津、大津、奈良、大阪、鳥取、岡山、高松、松山、宮崎

※前橋=4月1日午前に更新日時更新済みですが、前任の刑事部総括のお名前がいつまでも残っているのはどういうことなのか。
前橋からさいたまに異動した部総括が前橋を兼任しているなんてことはまずありえない。
過去に2つの裁判所にまたがり、お名前が掲載されていたこともなし。
単純に消し忘れですよね?
前任者のお名前を消去した段階で更新済みの日とさせていただきたい。

※佐賀=いつまでたっても更新日時が更新されないのでほったらかしになっているかと思いきや、4月27日に中身をチェックしてみるとすでに更新が終わっていた。ということはつまり、 【更新日時】 の更新忘れを2年連続でやってるってこと。担当者も前年と変わりないのだろう。
今後、更新日時が更新された段階で更新済みの日とさせていただきたい。

高 裁

(4月14日に)東京
(4月14日までに=正確な日時チェック漏れ)高松
(4月1日午後以降に)札幌、大阪
(4月1日午前中に)仙台、知財、名古屋、広島、福岡

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更新終了

2016年度 「日本一、仕事の遅い裁判所」 は前橋地方裁判所(合田悦三所長)に決定した。
4月1日に 【担当裁判官一覧】 更新済だが、2月21日付でさいたまに異動した部総括のお名前を放置しているため、現状ではさいたま&前橋両地方裁判所で勤務していることになっている。そんなことはありえないのでさっさと消去すべきなのにずっと放置している。訳わからず。
その後6月10日にチェックすると、さいたまに異動した部総括名=高山さんのお名前が消去されていた。6月1日付で。

また 「2016年度日本一、マヌケな裁判所」 に、中身の更新は終わっているのに更新日時の更新を2年連続で忘れて放置していた佐賀地方裁判所(瀧華聡之所長)を選出した。
(2016年5月27日)

嫌がらせ人事 ・ 最終章


≪とどめの嫌がらせ人事≫ だと受け取りました、ハイ。

e-hoki さんところの法曹界人事→5月の最高裁人事→5月10日付の上から3番目=下から5番目。

経歴上位の方の上にあえてその方より経歴劣る方を配置して、頭の上に重石を乗っけるわけですネ。

2016年5月22日

設楽篤裁判官≪期≫


控訴期間の告知
「明日から数えて14日以内に」

ライヴ傍聴した裁判所
at 札幌簡裁

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Author:¡No somos Abe ni Suga ni Kishida!

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